左図で見ていただくとわかるように赤色の部分のことを、仙腸関節（せんちょうかんせつ）と言い、この部分が、日常生活の癖や、ケガなどによってほんのわずかですが、歪んで腰痛を起こすケースが多い。もちろんすべてが仙腸関節とは言いませんが、デスクワークの方は、この部分が非常に硬くなってしまい、ここが歪むと太ももの内側につながっていますので、足が痛くなってきたりします。この部分だけのゆがみを取ることは簡単。

後、首の付け根部分を調整することで、更に治癒率が高まり、状況によっては横隔膜調整をする場合もあります。

別要素の腰痛

中高年になると、少しずつ下肢から衰えてきて、ハムストリング（大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋）が拘縮してきます。拘縮（こうしゅく）とは、縮んで硬くなることで、この筋肉が骨盤全体を下に引っ張り、膝が曲がってきます。高齢者の方が膝を曲げて歩いている姿は、まさにこれが原因。重力の影響を受けて引っ張られている筋肉を戻すと、腰の負担が大幅に軽減されます。

足首と腰痛との関係

慢性化している腰痛の方の共通点は、足首の硬さです。

背中が痛くなる方も同じですが、現代ではしゃがむ動作が少なくなり、トイレが洋式になり和式がなくなり、しゃがむことが少ない。更に靴が進化して、指を使わなくても歩けてしまいます。慢性化している方は足元（土台）を整えていけば、かなり半減してきます。