巻き肩は、左図の小胸筋が大きく関わっています。小胸筋の役割は、上半身の骨盤と言われ、女性のバストを下がらないように保持し、この筋肉は裏側の肩甲骨にもつながり、肋骨が下方向にいかないように吊っているわけです。腕が内側に入ることで、巻き肩になりやすくなるわけです。

腕のねじれと言ってもあまりピンとこないかもしれませんが、腕や手、指の状態を気にしていない方が多いですが、手が硬直すると腕全体が機能しにくい状態になり、肩にも影響を与えます。巻き肩の自覚があると、腕も必ず凝っているはずです。

肩甲骨の動きが悪い意味をご説明しますが、肩甲骨自体は、靭帯とかはなく、筋肉のみで支えています。つまり筋肉がきちんと作用していれば肩甲骨は普通に動きますが、周りの筋肉が硬直していると動きません。肩甲骨に付着してい筋は、首・腕・胸郭・背中・腰まで付着しています。肩甲骨の動きは

①拳上=肩を上げる　　②下制＝肩を下げる

③内転＝背中を閉じる　④外転＝背中を開く

⑤上方回旋＝腕を上げる⑤下方回旋＝腕を下げる

と言う6つの動きが出来て、初めて肩甲骨が動くと言えます。腕を回す動作は、一見、肩甲骨が

動いているように見えますが肩関節が動いている場合がほとんどです。

猫背の方は、肩関節だけでなく、肩甲骨の動きが悪いことで、背中が丸く見えてきます。

個々によって違いはありますが、学生時代から、あまり運動されなかった方は、下肢部分、

お尻の筋肉、太ももの裏表も施術する場合もあります。

反り腰についてですが、どちらかと言えば女性に多い反り腰、見た目は恰好よく見えるため憧れている方が多いですが、実は腰には負担がかかる姿勢です。

反り腰がなぜ悪いのか。

背骨が反ってしまい、腰骨に負担がかかりやすく若い世代のうちは筋肉もしっかりしているので、問題ないが、筋肉が衰える年代になると、ヘルニア予備軍になりやすい。更に仰向けでは寝ずらいので、横向き寝が基本になりやすい。欧米人と日本人では骨格も違い、欧米人は狩猟民族、日本人は農耕民族であるため、筋肉量がちがいますので、我々日本人はマネできない。

反り腰になる原因

長時間、デスクワークの方になりやすい姿勢で、骨盤が前傾し、仙骨が飛び出す形で、腰のインナーマッスルでもあり腸腰筋が衰え、お腹が出てくる形になり、ヒールを履くことも原因。

反り腰の治療法

前傾した骨盤、仙骨を調整し、下肢である大腿四頭筋、腹直筋等を調整。最後に足首調整。