肩甲骨の後ろ側の筋肉が拘縮（こうしゅく）してしまい、つまり硬く縮んでしまうことです。医学的にも実際の原因は今だ、解明されておらず特効薬もありません。

40肩・50肩は、いきなり進行しません。ゆっくりと時間をかけて進行し、やはり運動不足が原因の1つではないかと考えられます。

右利きの方を例にあげると、自分たちが思っているほど左は使っていないのが本音ですが、社会人になり耳より上に手を上げることはしませんので、家事で窓拭きをしたとすると、右で拭くはずです。年齢の共に筋肉も固まり縮んできますので、なりやすいのではないかと推測します。

動きの制限もあるでしょうけど、無理のない程度に動かすことが大事かと思います。上の①②くらいの

程度であれば、窓拭きの運動が良いかなと思いますが、③④⑤になってしまったらヘタに動かすと余計に痛くなる場合もありますので、無理しないようにしてください。痛い部分を蒸しタオルで温めるのも効果的です。

一番の優先順位から言えば肩甲下筋、小円筋の回復です。肩甲下筋は、肩関節を安定させる役目と、腕を内旋させる役目もあり、小円筋は、逆に外旋させる機能があり、棘下筋の補助の役目をしてます。

その次に棘下筋、大胸筋、小胸筋の回復です。大胸筋は、腕の内転、屈曲、小胸筋は肩甲骨の回旋、引下げ、肋骨を引き上げる機能があり、この部分もしっかり調整しないと効果が長続きしません。

その次に棘上筋の回復です。棘上筋は小さい筋肉ですが、とても重要で、重いスーツケースを持つ時に負担のかかる場所で、パソコンのマウスを長時間使用しているときも負担になる場所です。

回復までの期間は個人差ありますが、3か月から6か月くらいの期間が必要です。